こんにちは、大阪市西区南堀江のとよた歯科です。

今日は手術前の歯科検診についてお話ししたいと思います。

近年、手術前に歯科受診を勧められる病院が増えているようです。

「手術前に歯科受診?」と思われる方も多いと思いますが、以下のためです。

・肺炎予防

口の中は特に細菌が多い場所です。500〜700種類、プラーク1mg中には10億個の細菌がいるといわれています。

全身麻酔による手術では、全身の筋肉を脱力させ、意識をなくさせるので、自身で呼吸をすることが出来なくなります。呼吸を助けるために気管内挿管を行います。口からチューブを気管に入れて固定します。
口の中が不潔な状態だと、気管内挿管のときに口の中の細菌がチューブを介して肺に入り、肺炎を起こすリスクが高まります。
また、手術後、免疫力が低下していると肺炎を起こしやすくなります。

・気管挿管時の事故防止

大きなむし歯がある場合は歯が欠けたり、グラグラしている歯や差し歯がある場合は抜けたり、差し歯が外れることがあり、危険です。
特に気管挿管時に当たる前歯は注意が必要です。

・手術後の手術部の感染予防

口は呼吸器、消化器の入り口です。唾液とともに口の中の細菌が手術部に移動し、治癒が遅れることがあります。

・手術後の回復を促進する

よく噛める状態にしておき、手術後にしっかり食事をとり、全身の回復を助けます。

手術前の歯科検診では、
口の中をチェックをし、むし歯、歯茎の状態、動いている歯を確認し、必要があれば治療や応急処置を行います。入院中も入れ歯が問題なく使えるように、入れ歯のチェックも行います。
また、ブラッシング指導、歯石の付着があれば歯石を除去をし、口の中をキレイにし、細菌を減らすようにします。

当院でも手術前の歯科検診を行っています。安心して手術を受けられるように、是非、手術前に歯科を受診してくださいね。手術前後のお口のことで心配なことがございましたら、お気軽にご相談ください。

南堀江　とよた歯科