こんにちは、大阪市西区南堀江のとよた歯科です。

今日は入れ歯についてお話ししようと思います。
「入れ歯だから歯科に検診に行かなくていい」と思われている方はいらっしゃいませんか？入れ歯を良い状態で使うためには検診が必要です。

入れ歯は失った歯の代わりとして使用する取り外しが出来る装置です。入れ歯には総入れ歯と部分入れ歯があります。

総入れ歯は歯が１本も残っていない時に用いる装置です。人工の歯と粘膜の上にのるピンク色の床からできています。
部分入れ歯は歯にかけるバネと人工の歯と粘膜の上にのるピンク色の床からできています。

入れ歯は完成したら治療が終わりではなく、調整が必要です。新しい入れ歯は慣れるまでに時間がかかります。初めは頬や舌を噛みやすかったり、歯茎に擦れて痛みが出やすいです。骨の上の粘膜の厚みは一様でなく、粘膜の薄い部分は痛みが出やすいです。

入れ歯が落ち着いた後も、定期的な歯科受診が必要です。

入れ歯を長く使っていると以下のことが起こってきます。

・歯茎が痩せてくる
顎の骨や歯茎の形も徐々に変わってきますので、長く入れ歯を使っていると、入れ歯と歯茎のすき間が大きくなり、食べ物が入れ歯の下に入りやすかったり、緩くなり、痛みが出やすくなります。合わない入れ歯を使い続けていると、より顎の骨が吸収しやすくなります。

・残っている歯の状態が変化する
残っている歯がむし歯や歯周病になったり、抜けると、入れ歯の安定が悪くなります。

・入れ歯の歯がすり減る
入れ歯を使い続けていると歯がすり減ってきます。以前は噛み切れたものが上手くかみ切れなくなります。また、噛み合わせが低くなり、くしゃっとした顔になることもあります。

・入れ歯の汚れ
入れ歯の材料は通常アクリルレジンというプラスチックです。傷がつきやすく、汚れや歯石がつきやすくなります。カンジダ菌を主体とした細菌がつきやすので、注意が必要です。汚れた入れ歯を使っていると口臭の原因にもなります。

入れ歯を快適に使うために、定期検診を受けてくださいね。当院ではご自宅での入れ歯のお手入れなどもアドバイスさせていただいています。

南堀江　とよた歯科