「腸活」という言葉を聞かれたことはありますか?
バランスのとれた食事、適度な運動、良質な睡眠によって腸内環境を整えることで、健康や美容効果を期待できます。
腸は食べ物の消化、吸収をするところです。小腸では胃で胃酸によって吸収されやすくなった食べ物を分解し、栄養素を吸収します。大腸では水分やミネラルを吸収し、便を作ります。
腸には「消化、吸収」以外に、「免疫」の働きがあります。
小腸には体の免疫細胞の6〜7割が集まっていて、感染源となるウイルスや細菌と戦っています。外敵のウイルスや細菌の多くは胃で胃酸によって死滅しますが、死滅しなかったものは小腸まで達します。
小腸から大腸にかけては約100兆個の腸内細菌が生息していて、細菌が密集しているのがお花畑(フローラ)に見えることから、「腸内フローラ」と呼ばれています。
腸内細菌には体に良い働きをする善玉菌(ビフィズス菌、乳酸菌など)、体に悪い働きをする悪玉菌(ウェルシュ菌など)、どちらにも属さず腸内の善玉菌、悪玉菌の優勢な方に味方する日和見菌がいます。通常、善玉菌:日和見菌:悪玉菌の割合は2:7:1です。
善玉菌が悪玉菌より多い腸内フローラに整え、維持する活動が「腸活」と呼ばれています。
腸活には食生活と考えられますが、口腔ケアにも目を向けてほしいと思います。
人は1日1〜1.5ℓの唾液を飲み込んでいます。
歯周病があると歯周病菌も飲み込むことになります。
歯周病は細菌が原因で、生活習慣病の一つで、初期を含めると成人の80%以上が罹患しているといわれています。歯を失う原因で最も多いものです。糖尿病、心疾患、脳梗塞、骨粗鬆症などの全身疾患の原因にもなります。
歯周病菌が胃で死滅せず、腸に届くと腸内フローラが乱れます。腸内フローラが乱れると、便秘や下痢、肌荒れを起こしやすく、免疫の低下や全身疾患のリスクを増大させます。
また、ソフバクテリウム・ヌクレアタムという歯周病菌は大腸がんの発がん、進行に関連することが分かってきています。
腸に歯周病菌を届けないためには、毎日の歯磨きなどのセルフケアと歯科医院での定期的な健診、クリーニングが大切です。
「腸活」のひとつに、「口腔ケア」も加えてくださいね。
南堀江 とよた歯科
医院名 | とよた歯科 |
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【院長】豊田大輔toyota daisuke
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