中心結節とは歯の噛み合わせの面にできる小さな突起です。歯の形態異常で、原因は明らかになっていません。
小臼歯(前から4、5番目)と大臼歯(前から6、7番目)に見られることがあり、多く見られるのは下顎第二小臼歯(前から5番目)です。左右同じ歯の両方に見られることが多いです。出現率は1〜4%といわれています。
下顎第二小臼歯は11〜12歳頃に生えます。生えたばかりの永久歯を見て、中心結節があれば注意が必要です。
この結節自体は悪いものではありませんが、破折に注意する必要があります。
小学校高学年のお子さんが「しみる、痛い」と来院されて、むし歯ではなく、中心結節の破折が原因だったということがありました。
中心結節の突起物の中には歯髄(神経)が入り込んでいます。突起物を削って形を整えればいいと思われるかもしれませんが、神経が入り込んでいるので、むやみに削ることはできません。
通常の歯であれば、少し歯が欠ける程度で神経まで到達することは殆どありませんが、中心結節は少しの破折でも神経が出てしまう可能性があります。
強く噛んだり、硬いものを噛んだり、歯ぎしりなどにより中心結節が折れてしまうことがあります。そうすると神経が露出し、しみたり、痛みが出てきます。強い痛みが出てきたら、神経をとる処置が必要になります。
中心結節が折れても気付かずに、何も症状がないまま、歯髄が細菌感染を起こし、歯茎が腫れて気付くこともあります。この場合、レントゲン写真を見るとむし歯はないのに根の先に膿が溜まっていて、根の中の処置が必要になります。
中心結節は大人になるにつれて、歯がすり減って自然になくなることが多いです。徐々にすり減れば、歯髄も退縮していくので、痛みを感じることもなく、問題はありません。
中心結節で気を付けたいのは、破折です。
破折によって、神経を取ると、歯に栄養を運ぶ血管もいっしょに取るので、歯が脆くなってしまいます。出来るだけ歯髄(神経)を守りたいですね。
中心結節の破折を防ぐために歯科医院でできること
・中心結節の周りを補強して折れにくくする
・噛み合わせの調整をし、中心結節部に強く当たらないようにする
お口の中を見ていただいて、中心結節はありませんか?
歯科医院で定期検診を受け、中心結節があれば適切な予防処置をしてもらいましょう。
南堀江 とよた歯科
医院名 | とよた歯科 |
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院長 | 豊田 大輔 |
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【院長】豊田大輔toyota daisuke
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