歯を磨くときに歯垢(プラーク)をしっかり落とそうと思って、ゴシゴシ強く磨いていませんか？強く磨かないと歯垢が落ちないと思っていませんか？
歯を磨くときに力を入れすぎたり、長時間磨き続けると「オーバーブラッシング」になってしまいます。
オーバーブラッシングは歯垢をしっかり落とせないだけでなく、歯や歯茎にトラブルを起こすことがあります。

力を入れすぎるオーバーブラッシングは歯ブラシの毛先が広がってしまい、歯面に毛先がきちんと当たらないため、歯垢をしっかり落とせません。歯垢はむし歯や歯周病の原因になります。
また、歯茎を傷つけたり、歯と歯茎の境目の歯がすり減ってくさび状に欠けたり、歯茎が下がる原因になります。

歯茎が下がり歯根が露出すると、知覚過敏やむし歯になりやすくなります。歯の根元部分にできたむし歯(根面う蝕)は大人特有のむし歯で、自覚がないまま進行しやすいので、注意が必要です。

オーバーブラッシングにならないように、正しい歯磨き方法を身につけましょう。

歯ブラシの毛先のわずかな開きでも汚れを落とす力は低下するといわれています。
毎日使い続けた歯ブラシは毛先が開き、弾力性を失い、汚れを落とす効果が低下しますので、1ヶ月を目安に交換しましょう。毎月8日は「歯ブラシ交換デー」です。毎月8日に歯ブラシを交換する習慣をつけられてはいかがでしょうか？

歯ブラシは鉛筆持ちをし、脇をしめて磨くと、持つ手が安定し、力を調整でき細かい操作がしやすくなります。力は毛先が開かない150〜200g程度で、大きく歯ブラシを動かすのではなく、小刻みに動かし1歯ずつ磨きます。

計りに歯ブラシを当てて150〜200gの力を見てみると、思っているより弱いと感じられる方が多いと思います。ライオンさんからDENT.EX オーバーブラッシングケアという歯ブラシが出ています。こちらは、ハンドルがしなることで強すぎるブラッシング圧を逃がし、力を入れすぎると音が鳴るという、オーバーブラッシングを改善する歯ブラシです。力加減が分かるのでいいですね。

お口の状態や歯並びによって、ひとりひとり正しい磨き方が違います。それぞれに合った方法は歯科医院でご相談くださいね。

南堀江　とよた歯科