こんにちは、大阪市西区南堀江のとよた歯科です。

新型コロナウイルス感染症の流行拡大から、唾液による飛沫感染のリスクが指摘されています。

新型コロナウイルスに感染している人では唾液中にもウイルスが混入していることが分かっています。感染予防のためには、唾液に他の人が接触したり、飛沫を吸い込まないように注意が必要です。歯磨き時にも注意が必要です。

むし歯や歯周病予防のために歯磨きをする方が多いと思います。新型コロナウイルス感染症予防にも口の中の細菌を減らす歯磨きや歯科医院でのケアが有効だと考えられています。

唾液が飛沫しない歯磨きはどのようにすればいいかを今日はお話ししようと思います。

日本歯科医師会が、口を開けた普通の歯磨きと口を閉じた歯磨きでは、飛沫がどのくらい飛ぶのかという実験をチリやホコリがないクリーンルームで行いました。

口を開けた歯磨きでは、唾液やはね返ったエアロゾルが多く飛び散り、特に上の前歯を磨く時は多量の飛沫が出ています。
口を閉じて歯磨きをすると、飛沫が飛び散らないことが分かりました。
電動歯ブラシ使用時も同じ結果が出ています。

【唾液が飛び散らない歯の磨き方】
・口を閉じて歯を磨きやすいいようにブラシ部分が小さめの歯ブラシを使う
当院でおすすめしている歯ブラシ「Ci900」はブラシの毛が2列なので、ヘッド幅が小さくお口の中に入れやすく、奥の方まで届きやすいです。

・歯磨き剤をつけて、口を閉じて磨く
口を閉じて磨くことが重要です。歯の凹凸に合わせて、小刻みに歯ブラシを動かしましょう。

・ゆすぐ時は水を少量、頬を膨らませて、約30秒間強くゆすぐ
下を向いた方が水が口全体に行き渡るので効果的です。水を吐き出すときは、高い位置から吐き出さず、下を向いて静かに吐き出します。

・使った歯ブラシは他の人の歯ブラシと接触しないように保管する

学校や職場で複数人で歯磨きを行うときは、換気に留意し、人との距離を保ち、会話しながら歯を磨かないようにします。

これからは口を閉じる歯磨きをエチケットとして実践してくださいね。

南堀江　とよた歯科